電力自由化をとりわけ大きな商機と目しているのが都市ガス最大手の東京ガスである。同社が打ち出した電気とガスのセットプランはどこまで顧客を獲得できるのか。広瀬道明社長に聞いた。
──電気の料金プラン発表は昨年12月24日と、一番乗りでした。
社内で電力参入のプロジェクトが始まったのは今から2年前。システム構築や人材育成に力を注いだ。グループ企業を含む全社員や販売店のスタッフを対象に研修を続けてきた。もちろん私も勉強した。あっという間の2年間だった。
大手電力会社よりも先に料金プランを発表することについて、社内では他社の動向を見たほうがいいのではという声もあった。しかし、私たちはチャレンジャーであり、加えてガス会社は新規参入組の中でも特に期待されている立場である。世の中の期待に応えるためにもいち早く発表すべきだと判断した。
──2月1日には、早くも料金改定(値下げ)を発表しました。
昨年12月の料金プラン発表の後、お客様の反応も集まってきたが、手応えとしては正直「難しいな」という感じだった。「この価格では迫力不足だ」という指摘もお客様や営業現場から届いていた。当社はガスと電気をセットで販売するワンストップ契約の利便性を打ち出し、「おトク」「安心」「簡単便利」の三つを掲げてきた。しかしお客様の価格に対するニーズが予想以上に強いことを思い知った。そこで1月中旬に急きょ料金プランの見直しに着手し、2月1日に値下げの発表に踏み切った。おかげ様で発表内容は非常にインパクトが大きく、一時落ちていた電話での問い合わせ件数も、発表してからぐんと持ち直した。
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