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NTT 社長 鵜浦博夫 電力小売りは質の勝負 巨額の販促費は投じない

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うのうら・ひろお●1973年日本電信電話公社(現NTT)入社。2007年常務、08年副社長を経て、12年から現職。(撮影:今井康一)

4月1日に電力小売りが全面自由化される。携帯電話会社のうちソフトバンクとKDDIは電力小売りへの参入を表明し、1月中旬に料金体系を相次いで発表した。

一方で、携帯最大手のNTTドコモは参入の意思自体、明確にしていない。NTT各社も同様だ。いったいどういうことか。NTTグループを束ねる持ち株会社、NTTの鵜浦博夫社長を直撃した。

──電力小売りはどのようなビジネスになると考えているのか。

焦らないほうがいいと思っている。来年4月にはガスの自由化も控え、選択肢はさらに増える。4月1日に全ユーザーが電力会社を替え勝負が決まるなら慌てるが、そうではない。「少し様子を見よう」というユーザーのほうが多いのではないか。

──KDDIなど携帯他社は、割安な電気料金を示している。

電力小売りは選ばれ続けなければならないビジネス。価格が注目されるが、単なる価格競争が終わった後に、選ばれ続けるような「付加価値のあるメニュー」を出せるかどうかが勝負だと思う。付加価値のある連携ができるか、ということをいくつかの電力会社やガス会社に言い続けていて、同意してもらっている。

──かつて通信の自由化では、もっぱら守る側の立場にあった。

自由化当時は「防衛競争だ」と徹底的にシェアを守ろうとした。「失っても仕方がない」と腹をくくらないといけない部分(=顧客層)と、絶対に守らなければいけない部分があるのに、競争が初めてなのですべて守ろうとする。電力会社やガス会社の意識は通信自由化当時の当社と同じで、本当にデジャヴだ。

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