1992年秋。日本住宅金融(日住金)の第2次再建案作りが難航する中、大蔵省銀行局は公的資金を選択肢から外し、そのうえで母体行責任でも貸し手責任でもなく、メインバンクの三和銀行の案とも異なる「最終的展望のある金利減免案」で合意を目指す対処方針を固めた。11月末のことである。
当時、銀行局で作成された「住専に対する公的支援について」と題するB4判2枚のペーパーがある。住専に対する公的資金投入を全面的に否定する内容だった。
そして最後に「公的資金は弊害の方が大きく、金融機関全体にとってかえってコストが高くつく。従って自己責任と負担能力を勘案しながら、関係金融機関全体が負担していくようぎりぎりまで努力させ、その上でトータルシステムの問題として対処していくべきものと考える」と結論づけている。
欠落した最悪のシナリオ 地価の続落を前提にせず
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