辺りが闇に包まれた午前4時、岡山市にある曹源寺の本堂から原田正道住職(74)と修行者の読経が響いてくる。普通の寺と違うのは、約20人の修行者全員が外国人だということだ。1カ月前にドイツから来た青年もいれば、30年以上、修行を続ける60代の男性もいる。国籍は米国、インドなど10カ国以上。人と向き合う教師や医師、経営者が多く、平均3~5年滞在する。これまで延べで約1000人が修行した。
なぜ外国人はこの寺を目指すのか。ドイツ人の大周氏(45)は元経営コンサルタント。仕事は面白く高収入を得ていたが、生活に充足感がなく、より深いものを探していた。10年前に初めて曹源寺で修行し、5年前に会社を辞めて再来日した。
「難しいけれど、修行すると状況がクリアに見え、自分をコントロールできるようになる。仕事、趣味、あらゆることの基本になると思う」
実はこの寺では修行者の宗教観は問われない。原田住職はこう語る。
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