金利動向が通貨パフォーマンスの格差につながっている。
主要先進国の2014年7月1日以降の金利変化幅と対円為替変化率の関係を見ると、3カ月OIS(変動金利と固定金利のスワップ、変動金利に翌日物レートを使う)、1年OIS、10年国債のいずれでも、金利が上昇した通貨が高く、金利が低下した通貨が安い。そして、金利変化だけでなく金利の先高観や先安観も為替動向を左右する。
1年OISと3カ月OISの金利格差や、10年国債と1年OISの金利格差は為替と強い順相関にあり、相対的に金利先高観が強い通貨が上昇しやすい。これは、相対的に金利が上昇する通貨が強いことと通ずる。また、長短金利差が大きいと、短期金利差相当のコストで為替ヘッジをしても長期債に投資しやすいので、(為替ヘッジ分は通貨高要因にならないが)当該通貨が買われやすいといえる。
6月11日に市場の予想外の利下げを行ったニュージーランドの中央銀行は、17年までの成長見通しを引き下げるとともに追加緩和に含みを持たせたため、金利先安観が台頭し、利下げ後もニュージーランドドルは軟調となった。一方、同日に韓国の中銀も利下げを行ったが、市場で予想されていたうえに、今回が最後の利下げとの見方が多く金利先安観がないため、ウォンは堅調であった。
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