4月に入り、ツアーもはや2カ月目。これまでのところ、優勝を争う実力差は肉薄しており、勝ちに向かう選手たちの表情や体全体からにじみ出るプレーは見応えいっぱいです。
さて、その優勝。人を優勝に駆り立てるモチベーションは何なのか? それについてのお話です。ある本を読んでいたら、モチベーションについて三つの動機づけがあると書いてありました。
モチベーション1.0。生存を目的とした行動。生きるための飲みたい、食べたいなど。モチベーション2.0。アメとムチ。報酬などに基づく外的動機づけです。モチベーション3.0。自分の内面から湧き出るやる気。内的動機づけです。この三つのモチベーションを提唱しているのがダニエル・ピンク氏。米国クリントン政権時代にライシュ労働長官の補佐官をされた方で、現在作家だそうです。
では、この三つ、ツアー全37試合に出場できる条件の下、ツアープロに当てはめるとどうなるでしょうか。まず、モチベーション1.0。目的が最低限の生活を維持していくためにゴルフをする、となると思います。予選通過ラインを行ったり来たり、あるいは予選落ちが続くと、かかる経費がすべて赤字となって累積します。なので、何とか予選を通って賞金を少しでも獲得したいというところに大きな目的がいってしまいます。
モチベーション2.0。報酬などに基づく外的動機づけ。予選を通り、成績が上がれば上がるほど賞金は高くなり、がぜんやる気も高まります。そして優勝をすれば世間での認知度も上がり、さらにプラスアルファのおカネを獲得するチャンスにも恵まれます。たとえば用具契約やゴルフウエア契約など、企業との契約もあるかもしれません。賞金ランキング上位50人に入ればシード権が付与され、来年度の試合出場権が得られます。仕事場の確保ができて精神的にすごく安定します。
この記事は有料会員限定です
残り 414文字
