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政治・経済・投資 #IFRSの不可思議

IFRSの不可思議 減損の謎

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米国子会社のスプリントで2000億円強の減損を計上する一方で親会社のソフトバンクは減損を計上しないことを発表する孫正義社長。「減損したつもりで経営する」「厳格に受け止めている」と強調した

子会社が巨額の減損を出したのに、親会社は「認識しない」と言って、その巨額損失をいっさい計上しない。そうかと思えば、過去に減損した株を、10年以上経ってから「戻し入れる」と突如宣言し、巨額の利益を計上する……いずれもIFRS(国際財務報告基準)で決算を発表するようになった日本企業で起きた珍事だ。

「子会社の減損は親会社の連結決算に反映する」「いったん減損した資産は戻し入れを行わない」などの日本の会計の常識からすると、理解に苦しむ現象だ。IFRSの減損は一見すると謎だらけである。

このほかにもIFRSには不可思議なことが少なくない。たとえば営業利益。IFRS導入で途端に黒字化する会社が現れたほか、各社がバラバラな定義で発表しているために、同業他社の比較が難しくなっている。しかも営業利益のほかに「コア営業利益」なるものも発表。コアを重視し、業績予想はコアのみという会社も現れている。

自分で数値を調整して比較するすべに長けているプロのアナリストならそれでもいい。が、一般の投資家にとっては、IFRS導入企業が増えれば増えるほど、株式投資はますます複雑な行為になるかもしれない。

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