
これからも成長が確実なeコマース(電子商取引。以下EC)市場。主導権を握ろうと、2015年もプレーヤーが激しく火花を散らす。

国内EC市場の2強である楽天とアマゾン。楽天が中小商店などの出店者から手数料収入を得るモール型なのに対し、アマゾンは商品を仕入れて販売する直販が主なルートだった。
だが、アマゾンは事業者がサイトに出店したり商品を出品したりする、モール型に近い「マーケットプレイス(MP)」の事業を急速に拡大している。その強みは物流を中心としたサービスを提供する「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」だ。FBAではアマゾンが事業者から商品を預かり、注文処理から配送・返品の顧客対応まで一括して有料で請け負う。さらに、ほかのECサイトで注文を受けた商品についてもアマゾンが発送する、派生サービス「FBAマルチチャネル」を利用する事業者も増加している。
強力な物流基盤に乗ることで、事業者は消費者の配送迅速化のニーズに応えられるだけでなく、在庫集約でコスト削減効果も期待できる。アマゾンは地方都市を中心に営業活動を行うチームを15年に本格的に始動させる。物流サービスなどを武器に、「地方の名産品を扱う中小事業者などの開拓を、さらに力強く進めていく」(星健一・セラーサービス事業本部長)という。
電子決済への信頼が高まり、高額な商品にもECの裾野は広がっている。15年に勢いを増しそうなのが、中古車の売買だ。アマゾンの国内サイトでも14年から、中古車販売の「ネクステージ」が出品し、世界に先駆けて中古車の取り扱いが始まった。ヤフーの梅村雄士・執行役員ヤフオク!カンパニー長も取引拡大に期待を込める。「自動車部品の売買は以前から盛んだったが、これから狙うのは自動車そのものの大きな市場。オークションサイトのヤフオク!でも査定や配送のシステムを強化して、より簡単に安心して使えるようにしていく」と話す。15年は中古車の売買が意外な広がりを見せるかもしれない。
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