誰でも簡単「使った野菜の切れ端」家で再生する技 捨てる前に試してほしい「リボーンベジタブル」
ローズマリーやフェンネルなど、再生栽培に向いている野菜には観葉植物的な楽しみを持つ野菜もあります。そもそも、野菜がどのように育つのかをじっくりと観察する機会は多くありません。動画で成長過程を紹介すると驚きや喜びのコメントをいただくことからわかるように、多くの方にとって、野菜を育てることは「楽しい」のです。
リボベジには、野菜の切れ端を水に浸けるだけで育てられる方法があります。これなら、野菜はもともと食べるために購入したものですし、水をためられる容器さえあれば始められるため、追加出費がありません。容器は、ペットボトルやプラスチック製のトレーを利用すればいいのです。
しっかりと育てるためには土やプランターが必要になりますが、これは100均で購入できます。少量の野菜を育てるならば土の量はそれほど必要ありませんし、容器も小さいもので十分です。大変な準備は要らず、始めるためのハードルが低いことも再生栽培が人気を得た大きな理由です。
コロナ前からじわじわと始まっていた家庭菜園ブームの背景には、食の安全を求める消費者心理があります。少し割高でも安心できる食材を求めて、生産者の顔が見える産直やマルシェに人々が集まりました。突き詰めて考えれば、自分で栽培した野菜が最も安心できるのではないでしょうか。自分で育てるので、農薬を使わず有機栽培で確実に育てることができます。自分で食べる分だけなので、大量生産をする必要もありません。
親子で取り組むのにピッタリな趣味
また、自分で再生栽培をして収穫するならば、行動範囲は普段行くスーパーだけで事足ります。遠くの産直市場まで出かける必要はありません。コロナ禍においては普段と違う場所へ出かけることに不安を覚える人も多く、このような点からも再生栽培が支持されています。
大人も子供も在宅時間が増えたことでコミュニケーションの機会も増大しました。ところが、どう過ごしたらいいのかわからないと戸惑う人も見られます。年齢を問わずにできる家庭菜園やリボベジは、親子で取り組むのにピッタリな趣味になります。
家庭菜園よりもずっと小規模に始められるリボベジなら、広い庭や畑は必要ありません。どんな家庭でも気軽にできます。
ある視聴者から「ピーマン嫌いな子供が、自分の育てたピーマンを食べられるようになった」という声もいただいています。
早いものは育て始めてから1~2週間で収穫できる野菜もあり、子供の自由研究としてもいいでしょう。
野菜を育てて、収穫して、料理する。親子のコミュニケーションのきっかけにも、普段食べている野菜がどのように作られているのかを教える食育にも喜ばれています。
このように、再生栽培には、コロナによって変化した生活スタイルや人々の心理にうまく寄り添う魅力がたくさんあります。
ここでは、ネギ、ニンニク、ミニトマトの栽培方法を紹介します。ぜひ挑戦してみてください。(※外部配信先では図をすべて閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
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