｢日清カップヌードル｣✕早見優のすごい中毒性 クセになる映像と楽曲で商品への興味を喚起

このほか当期のランキングからは、ダイドードリンコ『ブレンドコーヒー』（総合13位）を紹介したい。2050年を舞台に安田顕、井浦新 、満島真之介の3人が月面基地の地球防衛プロジェクトチームのメンバーを演じるシリーズのCMで、人気アニメ『鬼滅の刃』のイラストが配されたコラボ缶を訴求した。

CMは基地に戻った井浦と満島に、安田が主人公の“竈門炭治郎”になりきって「全集中 ! 労いの呼吸 」と商品を差し出すシーンに始まり、続けてアニメのキャラクターが描かれた28種類の“鬼滅缶”が次々に映される。最後は商品をひと口飲んだ満島が「行くぜ次の現場 ! 猪突猛進 ! 」と“嘴平伊之助 ”を思わせるセリフとポーズで走りだし 、井浦が「伊之助かよ」と優しくツッコミを入れる内容だ。

本作を高く評価したのは30代以下の男性が多く、「話題の鬼滅とのコラボに興味がわいた」「集めたくなった」「タレントたちが鬼滅の刃のセリフをまねしてくれてうれしくなった」などの感想が寄せられた。

十数社とのタイアップで異例のCM展開

また10月16日に公開された映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』のCMも好評で、総合19位にランクイン。LiSAが歌う主題歌『炎』をBGMに映画の名シーンをつないだ内容で､小学生を中心に得票した。「バトルの迫力が激しい」「CMを見た瞬間、鳥肌が立った。曲も良い」など、クオリティーの高い映像や楽曲に関心を示す声が多かった。

映画公開5週目ですでに興行収入230億円を突破するなど、異例のヒットを続けている『鬼滅の刃』。ダイドードリンコのほかにも、すでに十数社とのタイアップを展開しており、その勢いは当分とどまりそうにない。

嵐も『鬼滅の刃』もさまざまな企業やメディアとタッグを組むことで、社会現象ともいえるムーブメントを次々に生み出し続けている。メディアの枠を超えたこれらのコミュニケーション活動に引き続き注目していきたい。