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「らしさ」失ったフランスで人々が今夢中なもの 「エミリー、パリへ行く」への違和感と愛情

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ネットフリックスのオリジナルドラマ『エミリー、パリへ行く』を見てフランス人は何を思うのか(写真:CAROLE BETHUEL/NETFLIX © 2020)

現在パリは再びロックダウンされています。しかし、今回は、1時間以内に1km以内の散歩であれば外出が許されています(以前のように、ジョギングや犬の散歩という理由がなくても)。先日、近くに住む友人とリュクサンブール公園へその貴重な散歩へ行き、戻って来た時、何人かが彼女が住む建物の前でお互いに写真を撮っているのを見てびっくり。

そして、私は友人のマリールゥにこう聞きました。
「今観光客なんていないのに、何が起きてるの?」
「多分『エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)』というネットフリックスのドラマが、ここで撮影されたからだと思う」

マリールゥは、自分のアパートのドアが世界で最も有名なドアになっていることに気が付いていませんでした。そして翌日、私は『エミリー、パリへ行く』のシーズン1を早速見ました。

「SATC」スタッフが再び集結

『エミリー、パリへ行く』は、ひょんなことからパリで働くことになったアメリカ人女性、エミリーがこの街で苦労しながら、恋に、仕事に、友情に奮闘するドラマで、10月から配信が始まりました。1990年代後半から2000年代に大ヒットした『セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)』の制作スタッフが手がけていることから(衣裳はあのパトリシア・フィールド)、フランス版SATCとも呼ばれているようです。

このドラマ、フランスでもとても人気なのですが(日本でも流行っているでしょうか?)、一方でフランス人からは多くの不満も(これについては後述します)。ただ、今のタイミングで見ると、妙に切なく、感慨深い気分になるのも事実です。

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【ドラマに出てくるフランスへの固定観念】

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