キリンvsサントリーのハイボール戦争!《それゆけ!カナモリさん》

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 もちろん筆者の解釈は推測なので、両者は同じ土俵では戦っておらず、すみ分けているという意見もあることだろう。ただ、企業規模としては勝るキリン、ウイスキー市場ではリーダーのサントリー、両社は市場定義毎に攻守ところを変えて激しい戦いを繰り広げているのは確かだ。

 キリンとサントリーの合併破談が伝えられたばかりだが、全く別の世界、時間軸で「世界のハイボール」は企画され、上市され販促も強化されている。経営統合という最上位の意志決定と遠い現場では、日々、淡々と、しかし火花を散らして戦いが展開されている。

※「理論の自縛化」「事業の共食い化」は、『逆転の競争戦略』(生産性出版)を参考にしました。

《プロフィール》
金森努(かなもり・つとむ)
東洋大学経営法学科卒。大手コールセンターに入社。本当の「顧客の生の声」に触れ、マーケティング・コミュニケーションの世界に魅了されてこの道18年。コンサルティング事務所、大手広告代理店ダイレクトマーケティング関連会社を経て、2005年独立起業。青山学院大学経済学部非常勤講師としてベンチャー・マーケティング論も担当。
共著書「CS経営のための電話活用術」(誠文堂新光社)「思考停止企業」(ダイヤモンド社)。
「日経BizPlus」などのウェブサイト・「販促会議」など雑誌への連載、講演・各メディアへの出演多数。一貫してマーケティングにおける「顧客視点」の重要性を説く。
◆この記事は、「GLOBIS.JP」に2010年2月18日に掲載された記事を、東洋経済オンラインの読者向けに再構成したものです。
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