あなたのお金を狙う危険な「4つの密」とは何か ファイナンシャルディスタンシングが重要だ

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さて、筆者の自宅には届いていないが、事務所に(いずれも東京都内だ)「安倍さんからのマスク」(アベノマスク)が届いた。「3つの密を避けましょう!」と書いてある安倍さんから送られてきたマスクの袋を眺めつつ、「密閉」・「密集」・「密接」についてつらつら考えていたら、「3密」を避けることは、何も健康ばかりでなく、お金を守るうえでも重要なのだと気がついた。

まず、お金を守るための「3密回避」とは?

「密閉を避けよ」。
金融機関の応接室で担当者あるいは、担当者に加えて上司や支店長などから金融商品のセールスを受ける状況は極めて良くない。自宅にセールスマンに上がり込まれる(あるいは、愚かにも「招き入れる」)状況も同様だ。

密閉空間でセールスを受ける状況になると、「区切り」になる何かがないとその状況を打ち切ることが出来ない気分となる。そして、その何かは、プロである先方の方が口は上手いのだし(逆に「聞き上手」や「訥弁(とつべん)」を武器にするセールスもいるが)、場が最も丸く収まるのは、顧客が商品を買うと決めることだ。密閉の場は自分を追い込んでしまう。

「密集も避けよ」。
 セミナーのような場で、説得される周囲の人を見て自分も同調することは、ありがちなことだ。マルチ商法のミーティングなどでも起こる状況だ(その筋ではマニュアル化されているだろう)。売り手の影響を一人で受けるのも良くないが、他の顧客の動きに影響されるリスクにも自覚的でありたい。静かに一人で考えられない状況で、お金の問題を決めるのは良くない。

「密接は危険だ」。
 ウイルスの飛沫感染には潜伏期間があるが、一気に発症(=発注!)まで持ち込もうとする時にセールスマンが使うテクニックが「密接」だ。密接した距離で話を聞くと、相手の、熱意、迫力、あるいは(失敗した場合の)落胆、などが実感として伝わって来るのだが、これらの「実感」はいずれも「金融的意思決定」にあっては余計な要素だ。もちろん義理を感じるような濃厚接触(例:接待的なゴルフなど)が高いものに付くことは、多くの大人が冷静なら、わかることだろう。

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