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TikTokが「SNS拡散のハードル」を下げた理由 「○○メンバー、○○司会者」が自己増殖&進化

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  • urbansea ノンフィクション愛好家

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ソーシャルメディアはどのように拡散され、増殖してきたのか、SNSがたどってきた進化とその特徴を分析していく(写真:IYO/PIXTA)  
フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、ユーチューブなどソーシャルメディアの登場は、従来のマスメディア型情報伝達の形を著しく変化させた。これらSNSによる情報拡散には、どのような特徴があるのだろうか。
生物学における進化の過程は、ネットの情報拡散過程にもあてはまることを分析した著書『ソーシャルメディアの生態系』をもとに、古今東西のノンフィクションを渉猟するurbansea氏が読み解く。

ハッシュタグ大喜利で拡散される「ミーム」

#名画で学ぶ主婦業」のハッシュタグで、古今東西の名画の画像に、主婦あるあるのコメントをつけてツイートする。そのネタの数々は、宝島社が取りまとめて刊行するほどの質と量であった。

『ソーシャルメディアの生態系』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

日々Twitterで繰り返されている、こうした大喜利のキーワードは「ミーム」と呼ばれるものだ。本稿で紹介する『ソーシャルメディアの生態系』は、ミームを「文化的遺伝子」と呼び、これこそがソーシャルネットワークを進化させるのだと説いている。

「#名画で学ぶ主婦業」のような見知らぬ者同士のネタ作り(いわば「ミーム」の共有と増殖)は、日本特有のものというわけではなく、世界的なものである。『ソーシャルメディアの生態系』に言わせればこうだ。

「典型的なミームは、冗談好きな誰かがどこかで何かの写真や画像に目をとめ、それにくっつけるウィットに富んだ文言を考え出したことから生まれる。

その作者が画像と文字のコンビネーションをソーシャルメディアのプラットフォームに置くことで、拡散が始まる。拡散がうまくいくと、それが単なる『共有』の域を超え、もともとのミームのコンセプトから離れた新しい言葉をインスパイアするようになる」

この一文と「#名画で学ぶ主婦業」は、ぴったりと重なり合う。

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【「マカンコウサッポウ」を増殖させた女子高生】

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