男子学生が選ぶ「就職人気ランキング」100社 1位は日本生命、2位みずほFG、3位がANA

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結果を見ていこう。

1位は日本生命保険だ。男子順位は一昨年4位、昨年5位と、毎回上位にランクインされていたが、今年はついにトップに躍り出た。「ひらけ、世界。ひらけ、自分。」をキーワードに採用広報を展開、国内だけでなく、グローバルビジネスについても、積極的な姿勢を明示している。さらに多様な働き方に対する前向きな姿勢や人材育成の方針などが男子学生に受け入れられたと思われる。

2位はみずほフィナンシャルグループ。昨年の3位から1ランクアップしている。銀行については、採用数の削減方針が出される中、学生の反応が注目されている。しかし、今回のランキングでは、銀行離れはあまり見られなかった。その背景には、採用数を削減するとはいえ、いまだ採用規模は大きく、男子学生にとっては、なお選択肢に入っているのかもしれない。

実際、みずほフィナンシャルグループの場合、採用数を昨年比で半減させているが、それでも700人程度の採用を予定している。一般職に相当する特定職に比べて、総合職や専門職にあたる、基幹職の採用減が比較的少ないことも影響しているかもしれない。

男子はむしろ金融人気が進む?

また、「銀行勤め」を経て、コンサルティング企業などへのキャリアアップを目指す学生も少なからずおり、銀行人気はある程度維持されている模様だ。

3位は総合1位の全日本空輸(ANA)がランクインした。男子の順位は昨年の8位からジャンプアップし、これまで女子人気の傾向が強かったが、男子にも人気が浸透してきている。

4位はバンダイナムコエンターテインメント。昨年の男子順位が20位だったので、かなりのランクアップだ。今回のランキングでは、エンタメ企業に人気が集まる傾向が見られており、来年以降もその人気が続くのかもしれない。

5位野村證券、6位SMBC日興証券、7位大和証券グループと、証券会社が並んだ。そして8位にはりそなグループ、9位には三菱UFJ銀行と、銀行が続く。全体的に金融志望はなお強く、トップ10のうち、7社が金融の会社となった。

10位には伊藤忠商事が入り、総合商社では一歩抜け出した格好だ。11位の日本航空(JAL)は昨年の男子順位67位から、12位の博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは昨年の男子順位34位から、13位の三井住友銀行は、昨年の男子順位52位から、それぞれ大きくランクアップを果たしている。

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