禁煙が全くできない人が知らない3つの依存 体、心、習慣…それぞれ対処法は違う

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禁煙に「意志の力」は必要ありません(写真:Graphs / PIXTA)

今秋から、いくつかの銘柄でタバコの値上がりが予定されています。今回は大幅な値上げではありませんが、いつか訪れるかもしれない「1箱1000円時代」に突入する前に、禁煙しようと思っている喫煙者もいるでしょう。

とはいえ、いざタバコをやめようと決意しても、なかなか続かない。「自分は意志が弱いから仕方がない」と、いつしかあきらめてしまう――。そんなヘビースモーカーは少なくありません。

禁煙を邪魔する3つの「依存」

私は18年以上にわたり、禁煙外来で禁煙指導を行ってきました。拙著『頑張らずにスッパリやめられる禁煙』でも詳しく解説していますが、禁煙には「意志の力」はいっさい必要ありません。

禁煙にはまず、「体の依存(身体的依存)」「習慣依存」「心の依存(心理的依存)」の3つのうち、自分がどの依存に陥っているかを認識する必要があります。そして、これら3つの依存と対処法を把握し、適切に行動することによって簡単に禁煙できるようになるのです。

意志や根性だけで禁煙を成し遂げようとするのは、1人で武器ももたずに依存という名の3人の「敵」に立ち向かっていくようなもの。賢い人は、相手の弱点を見つけて武器を使って闘います。

体の依存度が高い人、習慣の要素が強い人、心の依存度が高い人とでそれぞれ適切な武器や対処法が違うのです。その人に合わせて、バランスよく対処することで、禁煙成功率は確実に上がります。

それぞれの「敵」と武器について、見ていきましょう。

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