その値段は妥当?「高額ジム」運営のからくり 見極めたいメリットとデメリット

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「スポーツクラブの給料は他業種と比べて、よくありません。僕も社員として勤務していましたが、事務的な仕事も多く、労働時間は長いです。給料の面でもう少しもらってもいいんじゃないかなと正直、思っていました。かといってフリーランスで活動するのも簡単ではありません。有名にならないかぎり、普通に生活するのが一杯いっぱいではないでしょうか」(玉置さん)

ダイエッターの正しい選択は!?

とはいえさまざまな形態のジムが展開されていることは、ボディメークを必要とする人たちにとって、“選択肢”が増えたことになる。ダイエットはやせることよりも、引き締まった体型をキープすることのほうが難しい。特に食事制限でのダイエットは「やせる」という意味では効果があるものの、長い目で見ると、あまり有効な手段とはいえないだろう。

筆者はフィットネス雑誌の仕事で、多くのジムを取材した経験があるが、トレーニングやダイエットの知識がない人こそ、パーソナルトレーニングを試してほしいと思っている。正しいトレーニング、自分にフィットしたメソッド、バランスの良い食事などをキッチリと学ぶことができるからだ。

パーソナルトレーニングには、高額な費用がかかるかもしれないが、そこで得た知識と経験は、今後も活用することができる。そう考えると、それほど高い出費にはならない。

前出の玉置さんも、「ひとりでトレーニングする場合は、予約をするわけではないので、行ったり、行かなかったりします。でも人に見てもらうことで、良い意味での緊張感が出てきます。筋トレ経験が少ない方は、筋肉がどう動いているのか、意識しづらい部分もあります。トレーナーが指導することで、トレーニングの効率が上がることがいちばんのメリットではないでしょうか。

ダイエットが成功したら終わりではなく、トレーニングのやり方を覚えて、その状態をキープする。もしくは、そこからさらに理想のカラダに近づけていく。そういう気持ちが大切だと思いますね」と話す。

きちんとした知識とトレーニングスキルを習得することができれば、自分ひとりでも、ライザップに近いことはできるはず。皆さんも、自分に合ったボディメーク術を見つけて、ぜひ結果にコミットしていただきたい。

酒井 政人 スポーツライター

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さかい まさと / Masato Sakai

東農大1年時に箱根駅伝10区出場。現在はスポーツライターとして陸上競技・ランニングを中心に執筆中。有限責任事業組合ゴールデンシューズの代表、ランニングクラブ〈Love Run Girls〉のGMも務めている。著書に『箱根駅伝 襷をつなぐドラマ』 (oneテーマ21) がある。

 

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