外国人が押し寄せる「円頓寺商店街」の吸引力 名古屋屈指の老舗喫茶がゲストハウスに
――「西アサヒ」といえばタマゴサンドが有名ですね。
田尾:タマゴサンドは昭和7年から地元で愛され続けた名物サンドで、ふんわりしたタマゴとキュウリの歯ごたえがアクセントの人気メニューです。
私自身は以前の「西アサヒ」のタマゴサンドを知らないので、試作を重ねて地元の方にも食べてみてもらって復活させました。平日はご近所や会社員の方のランチやおやつとして人気があり、休日はこれを目当てに遠方から円頓寺商店街にふらっとやってくる方も多いんですよ。
――「西アサヒ」の2階にはどんな旅人が泊まってますか?
田尾:「西アサヒ」の宿泊者は外国人が50%、日本人が50%ですね。桜のシーズンになると外国人がかなり多いですけど。
外国人の50%のうち、40%が台湾、香港、シンガポール、タイなどのアジアで、残りの10%はオーストラリアやフランス、スイス、ベルギー、ドイツ、カナダなどの欧米系ですね。みな団体旅行ではなくFIT(Foreign Independent Tour、個人旅行客)の旅行者ですね。
今日は日本人のバイクのライダーさん、スイスから2週間の旅行をしているカップル、タイの女性4名グループ、それから、ワーキングホリデーで長期宿泊しているオーストリアの男の子ですね。バイクのライダーさんは「これまで泊まったゲストハウスで一番きれいだった!」って言ってくれまた。旅の目的や国籍はバラバラですが、みな、清潔で快適な「西アサヒ」でリラックスしていってほしいと思ってます。
ローカルな人との国際交流の場としてリニューアル
――田尾さんはどうやってこの「西アサヒ」と出会ったのですか?
田尾:地元の人が暮らすような感覚を旅行者に感じてもらえるゲストハウスを作りたくて、物件を探していました。名古屋駅に近いのに、のどかな生活の雰囲気が残るこの円頓寺商店街がとても好きだったのですが、この円頓寺商店街自体も再建プロジェクトが進んでいました。
そんな中、周囲に「ゲストハウスをやりたい!」と話していたところ、ご縁あってこの「西アサヒ」を紹介してもらいました。
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