宇宙戦艦ヤマト、新作の見所は? 庵野秀明氏も絶賛

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「ヤマト2199」はもともと26話のテレビシリーズとして企画された。それを4話ずつ再編集して7本の劇場映画として公開し、ブルーレイ販売や有料配信を行い、その後にテレビ放映するという計画で、この手法自体はマーケティング的に面白いと感じた。あくまで経済誌の取材として関係者に話を聞くうち、ひょっとしたら作品としても面白いのではと思い始めた。

ヤマト2199は今までとは違う!

そして昨年春の劇場版第1章を見て、腰を抜かすほど感動した。私の見たい「ヤマト」が描かれていたからだ。今度はいい意味でだまされてしまった。

オリジナル版を見て子供心に疑問に感じていたことがいくつかある。なぜヤマトの乗組員たちは日本人ばかりなのか、なぜガミラス人の肌の色は緑色と肌色があるのか、気体で構成されている木星に大陸があるのか――等々。私よりももっと真剣に見ていた人であれば、疑問の数はさらに多いに違いない。「ヤマト2199」はこうした疑問にすべて納得のいく説明をしているのだ。

それもそのはず。総監督の出渕裕氏は大のヤマトファン。今年1月に開催された出渕監督と庵野秀明監督のトークショーの席上で、庵野監督は「オリジナル版に足りないものを全部埋めている。こうしたほうがよかったなあというファンの夢をかなえてくれた」と絶賛している。

その庵野監督も「2199」のオープニングの絵コンテを担当している。本当は本編もやりかったらしい。「老後の楽しみにとっておこうと思っていたのに、先に一人でやりやがって」と出渕氏に毒づいていた。一方の出渕氏は「もしヤマトをやるなら庵野監督で自分はその参謀」と思っていたという。

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