「宇宙戦艦ヤマト」が32年ぶりにテレビの世界に帰ってきた。4月7日からMBS系列で放映されている「宇宙戦艦ヤマト2199」である。
ヤマトには過去、何度も“だまされて”きた。1977年公開の劇場版『宇宙戦艦ヤマト』では、ヤマトがイスカンダルにたどり着いたら、テレビ版では生きていたはずのスターシャがなぜか死んでいた。劇場版がテレビ放映された際、「スターシャは死んでいるんだぜ」と中学校のクラスの友人に吹聴したら、なぜかそのシーンが差し替えられて、やっぱり生きていたので、友人からうそつき呼ばわりされた。
1978年夏に公開された『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では、多くの乗組員たちが死んでしまうラストシーンに号泣した。だが、その年の秋に放映が始まったテレビシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2」では、死ぬはずの登場人物がぴんぴんしていて、「あのときの涙を返せ」と思ってしまった。
何度もリメイクされてきたヤマト
2009年に『宇宙戦艦ヤマト復活篇』が公開されたときは、久しぶりにテンションが上がった。エンディングに「第一部完」と大写しされたので、「こりゃ第二部があるのか」と思っていたが、今のところ公開はされていない。
その後、2010年公開の実写版『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は面白いか面白くないかと友人と大激論(私は面白い派)の末、「ヤマト2199」という企画を耳にしたときには、正直、もうおなかいっぱいという感じがした。当初耳にした情報では、最新CGでヤマトが動き、キャラクターが現代風にアレンジされているといっても、ストーリーがオリジナルと同じなら、作ってもあまり意味がないと感じたのである。
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