人手が全然足りない!「介護業界」の新たな知恵

短時間でも働けるマッチングサービスの実態

鈴木社長が中長期的な狙いとしているスキマワーカーから介護施設の社員やパートになる人は、「報告を求めていないので正確な人数はわからないが、私が聞いて知っている範囲だけでも年間40人くらいいる。実際はもっと多いと思う」。

年間40人以上は結構な人数であり、その要因は、スキマワーカーの中には転職を希望している人が多いということに加え、「介護施設は、気に入った人がいれば、当社を介さずに自由に引き抜いてもいいことにしている。採用手数料ももらっていない。人材紹介会社などの採用手数料が非常に高いという問題を解決することを当社の1つのミッションにしているからだ」と鈴木社長は説明する。

同社では今後、5年以内に、首都圏、大阪を中心に3000事業所にスケッターを導入することを目標としている。

有資格者と介護施設をマッチング

バーチャル施設見学サービスなどを提供するカイテク(東京都港区)は、介護ワーキングシェアサービス「カイスケ」を2019年12月から開始した。

スキマ時間を活用して働きたいという人たちと人手を必要としている介護施設とを直接つなぐマッチングサービスということでは、前出のプラスロボの「スケッタ―」と同じだが、スキマワーカーを介護有資格者に限定しているところが大きな違いだ。つまり「カイスケ」は、介護の即戦力となる有資格者と介護施設とのマッチングサービスである。

有資格者に限定した狙いや背景について、武藤高史社長は次のように話す。

「介護施設が求めているのは介護の即戦力である。一方で、介護の有資格者の中には即戦力になる可能性がある人が埋もれている。有資格者も2つに分類でき、1つは介護職として働いていない人が100万人いる。この潜在層をうまく掘り起こせば即戦力になる可能性がある。

もう1つは、現在介護職として働いている人で、こちらは160万人いる。実は、これらの人たちにも、お金がすぐ欲しい、固定して働きたくない、仕事のやりがいを感じないなどのニーズやペイン(痛み)を持っている人も少なくない。これらのニーズに応え、ペインを解消するものとしてカイスケをスタートした」

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