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ユヴァル・ノア・ハラリが見通す「雇用の未来」 AIは人間へ新しい仕事を創出するのか?

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将来、機械学習と自動化がさまざまな職業にどのような影響を与えるかは、誰にもはっきりとはわからないし、関連する出来事がどのような時間スケールで展開するかを予想するのは、すこぶる難しい。

それは純粋にテクノロジー上の飛躍的発展にだけではなく、政治的決定や文化的伝統にも左右されるから、なおさらだ。例えば、自動運転車が人間の運転者よりも安全で安上がりであると判明した後でさえ、政治家と消費者は、自動運転車への移行を何年も、ひょっとすると何十年も妨げるかもしれない。

21世紀の課題は産業革命よりはるかに大きい

とはいえ私たちは、のうのうとしているわけにはいかない。新しい仕事が十分な数だけ現れて、失われた仕事を埋め合わせてくれると決め込むのは危険だ。

過去に自動化の波が押し寄せるたびに、そうした埋め合わせが起こったからといって、21世紀の非常に異なる状況下でも同じことが起こる保証はまったくないのだ。起こりうる社会的混乱や政治的混乱はあまりに不穏なので、全般に及ぶ大量失業の可能性がたとえ低くても、私たちはその可能性を真剣に受け止めるべきだ。

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19世紀には産業革命が、既存の社会モデルや経済モデルや政治モデルのどれ1つとして対処できないような、新しい状況と問題を生み出した。封建制や君主制や伝統的な宗教は、大工業都市や、住み慣れた土地を追われた何百万もの労働者や、絶えず変化する近代経済を管理するようには適応していなかった。

その結果、人類は完全に新しいモデル(自由民主主義国家や共産主義独裁政権やファシスト体制)を開発しなければならず、それらのモデルを実験し、役に立つものと立たないものを選別し、最善の解決策を実行に移すのには、1世紀以上に及ぶ恐ろしい戦争と革命を必要とした。

ディケンズの小説に出てくるような炭鉱での児童労働や、第1次世界大戦、1932年から翌1933年にかけてのウクライナの大飢饉は、人類が支払った授業料のほんの一部にすぎない。

21世紀にITとバイオテクノロジーが人類に突きつけてくる課題は、前の時代に蒸気機関や鉄道や電気が突きつけてきた課題より、おそらくはるかに大きい。そして、私たちの文明の持つ途方もない破壊力を考えると、欠陥のあるモデルや世界大戦や血なまぐさい革命を容認する余裕はとうていない。

今回は、モデルに欠陥があれば、核戦争が起こったり、遺伝子工学で怪物が生まれたり、生物圏が完全に崩壊したりする結果になりかねない。したがって私たちは、産業革命に直面したときよりもうまく対応する必要がある。

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