落合陽一「人口急減はテクノロジーが救う」

20年後に向けて日本が今から採りうる策

落合陽一(おちあい よういち)/1987年東京都生まれ。筑波大学でメディア芸術を学び、東京大学大学院学際情報学府で博士号を取得。メディアアーティストとして幅広く活動(撮影:梅谷秀司)

――どうすれば解決できますか?

解決には2つのアプローチが必要で、1つは移民、もう1つは自動化・省人化。僕は後者を推している。海外から人を入れて定住させても、都市部への集中がさらに進むだけ。それよりも自動化によって解決できる問題にフォーカスするべき。人口減少にしっかり向き合えば、第四次産業革命といわれるアプローチにつながる。

規制緩和を大きく進め、リスクを民間が引き受ける必要もある。途中で既得権益を守ろうとすると、いつまで経っても何も変わらない。昔の日本は面白くて、行政や国立大学が主導してもイノベーションは起きた。でも今はその速度感じゃない。トライ・アンド・エラーを妨げる法の下で生きる余裕がわれわれにはない。

テクノロジーが問題を解決していく

――人口が増えない以上、1人当たりの生産性を高める必要があります。

人口減はチャンスでもある。子どもの数が少ないので、教育にリソースを大量に割ける。1人当たりの教育コストを積めば、生産性を何倍も生み出すから差分を取りやすい。そして、平均値を求める人間の手を使わずに、コンピュータが解決策を設計すればいい。

テクノロジーで解決するというと、「ますます食いぶちを減らす気か」と言われるが、人口が減少しているときに、テクノロジーで解決するのは自然なこと。温水洗浄トイレと自分の手で拭くのとどちらがいいか。ホテルのドアはドアマンを置くより自動ドアを選ぶでしょう。日本はそういう国で、テクノロジーが問題を解決していく。

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