社長・役員を「総選挙」!大胆経営、なぜ成功? 会社で使う「ごますりエネルギー」は超ムダ

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社長も役員も清き一票で決める。そんな“総選挙”で経営陣を選ぶ会社がある(写真 :aijiro / PIXTA)
当記事はqBiz 西日本新聞経済電子版の提供記事です

社長も役員も清き一票で決める――。国会やアイドルグループの向こうを張って、“総選挙”で経営陣を選ぶ会社がある。

経験や年齢に関係なく、新入社員でもパートでも立候補が可能。従業員は投開票日、事業計画や働き方の見直しなど候補者の“公約”を聞いて投票する。人事権を従業員に委ねる大胆な仕組みだが、現場のやる気を引き出し、業績アップの効果もあるようだ。

選挙ポスターに選挙管理委員会…超本格的!

その会社は、福岡市中央区のコンサルタント会社「ココシス」。グループ会社を含めて従業員は125人。創業者の岡部隆司会長(57)が2年前に独断で導入を決めた。「意欲がある人、やりたい人が周囲に認められることが大事。失敗も成長に必要なコストと考えればいい」。総選挙導入の意義をこう熱く語る。

福岡市の会社が導入している「管理職総選挙」で、社内に掲示された候補者のポスター=7月22日、福岡市中央区

選挙は本格的。期間は3日間で、社内には個人名と写真が載ったポスターが掲示される。各候補は、朝礼、読書会などで社内改革の狙いや立候補の動機を訴える。同僚や部下を飲みに誘ってもいい。

投票日は、会社の会議室で候補者の演説会を開催。2人の「選挙管理委員」によって即日開票される。任期は2年。取締役が独立したときには補欠選挙も実施された。

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