その一因として考えられるのが、YouTubeの影響力の拡大です。Netflixのライバルは、ほかの有料動画配信サービスだけではありません。基本無料のYouTubeとも、視聴者の限られた時間を奪い合っているのです。
ニールセンがアメリカで行った26年8月の調査では、テレビ画面での視聴時間シェアはYouTubeが15.8%と過去最高を記録したのに対し、Netflixは7.7%。約2倍の開きがありました。
しかも、こうした変化はアメリカに限りません。10月のMIPCOMカンヌではメディア業界アナリスト、エヴァン・シャピロ氏が、世界各国のテレビやスマートフォンを横断した視聴動向を紹介し、アメリカだけでなく、イギリス、フランス、韓国、ブラジルなどでも、YouTubeがNetflixを上回る視聴時間シェアを獲得していることを示しました。
シャピロ氏はYouTubeの強みについて、「約14億時間に上る膨大なコンテンツを持ち、視聴者一人ひとりの生活に合わせて高度にパーソナライズされている」などと挙げています。
幹部交代も「根本的な戦略転換は必要ない」
もう一つ気になるのが、経営幹部の退任による影響です。MIPCOMカンヌの壇上でバジャリア氏は、「私たちは、毎日、毎週、会員の時間を獲得しなければならない」と語っていました。YouTubeとの視聴時間をめぐる競争意識を感じ、課題を口にしたのはこの場面だけです。


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