「以前、元夫に性行為の誘いを断られてから、自分の欲求を言葉にするのが怖くなってしまったんです。どう言えば、うまく伝わるのか。夫に嫌な思いをさせずに伝えるには、どうすればいいのかがわからなくて……。後ろから抱きついたあの日、夫は私が誘っていることに気づいたはずなのに、はぐらかした。その事実に私はすごくモヤモヤして。結局抑えられず、泣きながら気持ちをぶつけてしまいました」
すれ違い、心身の限界の末に夫婦が出した答え
べるさんの反応は、過去の恋人や元夫とは異なっていた。
涙を流しながらツラい気持ちを切々と訴えるポメさんを目の前にしながら、睡魔に耐えきれず寝てしまったり、ポメさんの泣き顔を「おもしろい」と笑い出したり。過去の恋愛のように「重い」と拒絶されないことに救われた一方で、何度話し合っても解決の糸口が見えてこない。ポメさんのストレスは徐々に増していった。
「私が一貫して夫に伝えていたのが、『私が〈したい〉と気持ちを伝えたときに、はぐらかさないでほしい』ということ。『断りたい日は、今日は疲れているから休みたいなど理由を伝えてほしい。はぐらかされるのが一番ツラいから』と。
それなのに、夫は『わかった』と言いながら何度も同じことを繰り返しました。そのたびに私が泣いて仲直りする。『約束だからね』と言いながら、心の中では『また破られるんだろうな』とあきらめが出てきてしまっていました」
精神だけでなく、ポメさんの体も限界を迎えていた。生後6カ月の息子と発育が遅れていて発話が難しい2歳の娘をワンオペで育て、まとまった睡眠は毎日2時間ほど。だんだんと夫を責めるような言葉が増え、話せば話すほど“すれ違い”を感じるように。ついに「離婚」の2文字が頭をよぎるまでになった。


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