結婚から2年後、ポメさんは仕事を辞めて専業主婦になった。不妊治療に専念するためだ。治療期間中は流産を3回繰り返すも、4回目の妊娠で待望の長女を妊娠。2018年に出産した。さらに、2年後の2020年には長男にも恵まれた。
子どもが生まれて感じたのは、我が子への「愛おしさ」だ。同時に、母への「不信感」がますます強くなった。
「こんなにも小さく、弱く、愛おしい存在である子どもに対して、よくもあんな虐待ができたなと。子どもを持ったことで、母の言動がいかに異常で、むごいことだったかを痛感しました。もちろん子どもはかわいいだけではないし、思い描いていた子育てとのギャップもある。それでも食事を与えないなんて信じられません」
想定していなかった「母になる人生」は、ポメさんに多大な幸せをもたらした。一方で、長男の妊娠中に夫が転職したことに伴い、家庭環境が変化。離婚寸前の危機を迎えることになる。
夫の激務でワンオペ、セックスレス…
夫が就職したのは、いわゆるブラック企業だった。朝5時に家を出て帰宅は深夜1時。残業代は支払われず、休日は日曜のみ。睡眠不足で疲労困憊(こんぱい)の夫が育児や家事に参加することは、ほぼなかった。
「長男が生まれてワンオペで家事育児を回していたら、キャパを越えたのか私もおかしくなってきて。長女を疎ましく感じるようになり、同じ空間にいるのも嫌になるほど。新生児の育児に必死すぎて、本能的に長女を避けてしまったのかもしれません」
何とか娘に悟られないように振る舞っていたが、「異変に気づかれていたかもしれない」とポメさんは言う。同時に夫との関係にも異変が表れた。きっかけは、ポメさんからのアプローチを夫がはぐらかしたことだった。


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