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昔からの商店街、昭和の趣を残す家屋、狭く入り組んだ路地……さまざまな再開発が進む東京だが、中には再開発されないままの街もある。
タワマンや高層オフィス、大きな商業施設が生まれない街には、どんな理由があるのか――。ライター・坪川うたさんが、緻密なリサーチとフィールドワークで送る連載。第14回は「桜新町」を取り上げる。
三軒茶屋と二子玉川の狭間にある街
東急田園都市線の桜新町駅は三軒茶屋駅と二子玉川駅に挟まれ、両駅からそれぞれ2駅の距離である。
三軒茶屋駅から2駅、二子玉川駅からも2駅の桜新町(写真:筆者撮影)
サザエさんの舞台であり、原作者の長谷川町子さんが長年暮らした街である桜新町では、昭和の面影はあまり残っていないものの、タワマンや超高層ビルのない街並みが保たれている。
サザエさん通りの愛称で親しまれる商店街(写真:筆者撮影)
一方、三軒茶屋と二子玉川は市街地再開発事業で姿を変えた。
三軒茶屋では「三軒茶屋・太子堂四丁目地区市街地再開発事業」により、1996(平成8)年に地上27階のキャロットタワーが完成した。世田谷通りの拡幅や、田園都市線の駅とキャロットタワーを結ぶ地下道もこのとき整備されている。
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