子どもキャンプの主催者も、キャンプ最終日に迎えに来た親御さんたちに対して、「『どうだった?』って聞くと、『面白かった』とただ反射的に言うだけのロボットになっちゃいますよ」と諭すそうです。
子どものほうから喋ってくれるのを待ったほうがいい。もし何も喋ってくれなくても、その表情や仕草から子どもの内面に思いを寄せる。それが子どもを見守ることだというのです。
「どうだった?」と聞くのは、結局自分が安心したいからですよね。すごく自己中心的なコミュニケーションです。それをぐっとこらえて、子ども中心のコミュニケーションにしていく。
模試の場合、親のほうから尋ねなくても、うまくいっていたら「今回いいと思うよ」と話してくれるでしょう。お昼ご飯を食べながら「うまくいかなかった……」とポツポツ語りはじめてくれたら、「お疲れ様、そういうときもあるよね」と言って肩でも撫でてあげましょう。
最初はみんな「どうだった?」と聞きたくなってしまうものです。でも、子ども中心のコミュニケーションに変えることができたら、子どもが充実した毎日を送っているかどうかを第一に考えられるようになります。
そうすれば、さきほどのNGワードも自然に減っていきます。それが中学受験を通した親の成長だと思うのです。
とってつけたような励ましの言葉はいらない
子どもが落ち込んでいると、親は動揺します。なんとかして励ましたいと思います。何か“うまいこと”を言わなきゃいけないと慌てます。
でも自分自身の経験をふりかえってみてください。落ち込んでいるときって、言葉なんていらないことも多いですよね。塞ぎ込んでいるときは、とってつけたような励ましの言葉が鬱陶しく感じられることもあります。
そんなときにはたとえばコンビニでお子さんの好きなアイスクリームを買ってきて、いっしょに食べるだけで十分な励ましだったりします。お子さんが目を上げたら、「おいしいね」ってニコッと笑ってあげれば、それでいいじゃないですか。
言葉に頼りすぎない——。いざというときにこそ思い出してほしい、親子のコミュニケーションの「いろは」の「い」です。



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