そしてパジェロは、2019年に4代目で国内販売を終了する。1992年の月間販売台数は前述の約7000台で、2018年は100台以下だから、パジェロの売れ行きは最盛期の2%以下まで減ったことになる。
そのパジェロが再び開発され、2026年に販売を再開する理由は、SUVを購入するユーザーの指向性と売れ筋車種が変化したからだ。
ランクル300やジムニー、ラングラーの人気
近年はハリアー、カローラ クロス、ヴェゼルといった乗用車のプラットフォームを使うシティ派SUVが大幅に増えた反動で、ユーザーのSUV選びに原点回帰の傾向が生まれている。
悪路向けのSUVが再び人気を高め、トヨタ ランドクルーザーシリーズやスズキ「ジムニー」シリーズの販売が好調だ。
「ランドクルーザー300」は、生産が受注に追い付かず、販売活動を停止した状態が長く続いている。輸入車でも、悪路向けSUVのジープ「ラングラー」が人気を高めた。
特に三菱の場合、昔からパジェロの存在感が強く、知名度も高く、車種ラインナップは今でもSUVが中心だ。
この内、アウトランダー、「エクリプスクロス」、SUV風ミニバンの「デリカD:5」は、前輪駆動ベースのプラットフォームを使うシティ派SUVに分類される。本格的な悪路向けのSUVは、ピックアップトラックの「トライトン」のみになっていた。
三菱としては、メーカーのブランドイメージを牽引できる最上級車種として、悪路向けの上質なSUVが欲しい。ユーザーのSUV選びに原点回帰の傾向が生まれたこともあり、改めて新型パジェロを投入することになったわけだ。
新型パジェロの商品化には、トライトンの存在も影響を与えた。ピックアップトラックだが、4WDには前後輪の回転数を調節できるセンターデフが装着され、乾燥した舗装路でも4輪を駆動して走行できる。エンジンは直列4気筒2.4Lディーゼルターボで、実用回転域の駆動力が高く扱いやすい。


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