お腹の脂肪が残る理由② お腹は血流が少ない
2つ目は血流です。脂肪は、脂肪細胞から取り出されただけでは燃えません。血液に乗って筋肉まで運ばれ、エネルギーとして使われて初めて「燃えた」と言えます。つまり、血流には脂肪を運ぶ道路のような役割があります。
ところが、お腹周りの皮下脂肪は、太ももなどと比べて血流が低い傾向があることが報告されています。道路が細ければ、荷物を運ぶトラックも渋滞します。それと同じように、お腹は脂肪を燃やすまでの流れが少し不利な部位なのです。
「コルチゾール」の高い状態が続くと、脂肪を蓄えやすい状態に
お腹の脂肪が残る理由③ お腹はホルモンの影響を受けやすい
そして3つ目がホルモンです。特に重要なのが、コルチゾールとインスリンです。
まずコルチゾールは、「ストレスホルモン」と呼ばれ、ストレスにより分泌が増えます。
血糖値を維持してエネルギーを確保したり、血圧や免疫反応を調整したり、朝に体を活動モードへ切り替えたりする大切な働きがあります。
そのため、コルチゾール自体は悪者ではありません。問題なのは、睡眠不足や慢性的なストレス、極端な食事制限などによって、コルチゾールの値が高い状態が何週間、何カ月も続くことです。
すると体は、「今は飢餓状態かもしれない」「生き延びるためにエネルギーを確保しよう」と判断し、筋肉を分解しやすくなったり、脂肪を蓄えやすい方向へ働きます。特に、お腹周りの脂肪はコルチゾールの影響を受けやすいことが分かっています。
もう1つがインスリンです。
「インスリンは太るホルモン」と言われることがありますが、これは少し誤解があります。
インスリンは、食事で摂った糖質を筋肉や脳、肝臓などへ運び、エネルギーとして利用できるようにする、とても重要なホルモンです。つまり、正常に働いている限り問題はありません。


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