便秘は、腎臓だけでなく、体のすべての臓器を弱らせてしまうもとになると私は考えています。
しかし、多くの人はその「コトの重大性」に気づいていません。たぶん、みなさんの中にも「たかが便秘くらいのことで大げさな……」と考えている人がいらっしゃるのではないでしょうか。
では、その「コトの重大性」をもう少し分かりやすく掘り下げてみましょう。
村の「水源」が毒で汚染されたら”村民”はどうなるか
そもそも、腸は全身を巡る血液のスタート地点です。人間は血液を通して全身の細胞に酸素と栄養を送り届けることで生きています。血液循環なくしては生命活動を営むことができず、その血液の流れや血液の質が人の健康コンディションを決定づけていると言っていいでしょう。
そして、そのはじまりが腸なのです。腸は言うなれば血液がこんこんと湧き出てくる「水源」のようなもの。この水源がきれいな状態なら何も問題はありません。質のよい血液が腸をスタートして全身を巡り、全身すみずみの細胞に元気と活気をもたらすことでしょう。
しかし、この水源がよごれて汚染された状態だったらどうなるでしょうか。便秘によって腸内が「毒素」「有害物質」「炎症物質」「活性酸素」などで汚染されていたら、水質汚染でドロドロによごれた血液が腸を起点として全身を巡り、全身の細胞に汚染物質をまき散らすことになってしまいますよね。つまり、その汚染トラブルが全身の細胞や臓器を弱らせて、多くの病気や不調を招くことにつながっているわけです。
たとえば、ある村の山懐にみんなが飲み水として利用している水源があったとしましょう。その水源にもし毒でも入れられて汚染されてしまったら、下流の村民すべての健康に害が及んでしまうことになります。その毒の性質や量によっては、村民全員がバタバタと病に倒れていく事態になるかもしれません。
つまり、それくらい「怖ろしい事態」が起こっていると考えてほしいのです。わたしたち人間の体は、約37兆個の細胞という”村民”によって成り立っています。すなわち、これらの”村民”が元気になるか弱っていくか、もっと言えば”村民”が生きるか死ぬかさえも、腸という水源の「質」にかかっているのです。
いかがでしょう。このように考えていくと、腸という”かけがえのない水源”を便秘によって汚染させてしまうことがいかに怖ろしい事態を引き起こすか。その「コトの重大性」を危機感を持って受け止められるのではないでしょうか。


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