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腎臓が悪い人が便秘を放置してはいけない理由→腸という"水源"のよごれが体の臓器を弱らせる元凶だった

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お腹の痛みに苦しむ男性
なぜ、便秘が腎臓に悪いのでしょうか?(写真:freeangle/PIXTA)
  • 小林 弘幸 順天堂大学医学部特任教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター
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慢性腎臓病は、高齢者を中心に約2000万人の患者がいるとされ、日本人の新たな国民病と目されています。腎機能は加齢とともにじわじわと低下していて、濾過を担当するネフロンの数は、60代になると20代のときの半分になってしまうとされています。また、腎機能低下が進んで慢性腎臓病をこじらせてしまうと、最終的に人工透析や腎移植をせざるを得なくなることもよく知られています。

こうした腎機能の低下と便秘がいったいどう関係してくるのか、すぐに頭の中で結びつかない人も多いかもしれません。しかし、じつは「便秘が腎機能低下を勢いづける元凶だった」と言ってもいいくらい密接に影響しているのです。

高齢者の便秘は腎機能低下の追い打ちにも

なぜ、便秘が腎臓に悪いのか。その最大の理由は、やはり「血液の質の悪さ」にあります。

そもそも、腎臓には心臓が送り出す全血液量の4分の1が流れ込んでいます。そこで考えてみてください。きれいな血液が流れ込むのとよごれた血液が流れ込むのとでは、腎臓の働きに大きな差が生じることになりますよね。

これは肌トラブルの場合と同じです。便秘によって腸内に腐敗物や有害物質をたくさんため込んでいると、これらが腸から血液中に入り、よごれた質の悪い血液が日々大量に腎臓に流れ込むことになります。それが腎臓の濾過機能に大きな負担をかけることになるわけです。これにより、腎機能低下のスピードもいっそう進んでしまうと考えるべきでしょう。

なお、腎機能低下を防ぐため、とくに便秘に注意してほしいのは高齢者です。高齢になるとネフロン量の減少によって腎機能がだいぶ低下してきますから、そこに便秘という問題が加わると、腎機能低下をさらに勢いづけてしまうことになりかねません。すでに慢性腎臓病と診断されている方であれば、便秘があることでよりステージが進行しやすくなるでしょうし、腎不全や人工透析になる日をよりいっそう近づけてしまうことになるでしょう。

最近は、便秘に悩む高齢者がたいへん増えていますので、思い当たる方は腎機能に十分な注意を払うようにしてください。

それに、気をつけるべきは高齢者だけではありません。たとえ年齢は若くても、長年便秘に悩まされてきている人は、通常よりも早く腎機能が低下してしまう可能性があります。「便秘は腎臓の衰えを早めるもと」と肝に銘じて、早め早めの解消へと舵を切るべきでしょう。

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