北の空に輝く北極星になぞらえて「ポールスター号」の愛称が付けられた8000形は、北急の新たな顔として四半世紀にわたり活躍した。2010年代には3編成が制御機器の更新や内装のリフレッシュといった大規模リニューアルを施工。一方、この頃には新型車両の導入計画も動き始めた。
「当初は8000形をすべてリニューアルする計画でしたが、最終的には8000形のうち4編成を新型車両に更新し、3編成はリニューアルを施工したうえで残すこととなりました。リニューアル工事は、ちょうどこの時期が全般検査のタイミングだった3編成に実施しています」
9000系は御堂筋線車両がベース
新造車両については導入時期との兼ね合いから、御堂筋線の30000系をベースとして設計期間を短縮。一部のデザインを変更することで“北急らしさ”を表現した。
「前面については8000形と同様、平面で構成したシンプルな形状としました。また、車内は8000形のイメージを踏襲するとともに、手すり部分などには難燃性の木材を使用し、温かみを感じていただけるようにしています。ちなみに、優先座席のモケットに採用したオレンジ色は、デビュー当初の8000形に使われていたものとほぼ同じです」
座席も8000形や阪急の車両と同様、近年の鉄道車両で多く見られるウレタン系ではなく金属ばねを使ったもので、座り心地も抜群。アンゴラヤギの毛を使ったモケットも同じだが、よく見るとわずかに色合いが異なる。

