ところで、8000形は「屋根がきれいな車両」としても知られている。一般的なアーチ型ではなく、車内空間をできるだけ広くするため直線的な形状とされた屋根は、鉄道車両としては極めて珍しく、側面などと同様の塗装が施されているのだ。
「当社の千里中央駅や、御堂筋線の第一期開業区間である梅田―心斎橋間の各駅などは、車両の屋根がよく見える構造になっています。そこで、お客様に気持ちよくご利用いただけるよう、屋根も塗装しています」
「屋根がきれい」美の秘訣
北急線の車両は走行に必要な電力を線路脇に敷かれた第三軌条から取り込んでいる。屋根上にパンタグラフや架線がなく、鉄粉などの汚れが付きにくい。さらに、北急では側面だけでなく屋根も洗える車体洗浄装置を車庫に設置している。
8000形の導入当初は4年おきに再塗装を実施し、自動塗装装置には従前の塗装を落とすための研掃装置も備えるなど、きれいな状態を保つために相当な労力をかけていた。内装といい自動ドアといい、ワンランク上の高級感がある。
ちなみに、座席モケットの色がゴールデンオリーブ色に変更されたのと同時期には、この屋根に社紋と社名が大きく描かれていた。これも、屋根がよく見えることを利用した取り組みだ。
「御堂筋線をご利用されるお客さまの中には当社の存在を知らない方も多くおられましたので、PRに大きな効果がありました」

