NHTSAの広報担当者は「メーカーはFMVSSに適合させ、運転者は地元の交通法規を守る必要がある」と述べ、状況を「監視中」だとしている。
つまり、FAAは「航空機ではない」と述べ、NHTSAは「自動車として監視する」としたということだ。テスラの新型ロードスターはこの2つの回答の間にあり、どの規制当局も責任を明確に引き受けていないのが現状と言えるだろう。
もし、この問題が整理できたとしても、州や自治体の交通法規、道路の使用条件、保険制度などが問題になる可能性がある。車両の浮上や空中移動をどのような条件で認めるのかについても、明確なルールが必要になるだろう。
マスク氏が宣伝し、購入者が期待しているのが「空を飛ぶスーパーカー」であっても、実際に購入できるのが飛行機能を利用できない電動スポーツカーなら、商品としての価値や購入判断は大きく変わりそうだ。
なお、Performanceグレードに関しては、公道走行可能なクルマとして市販できる可能性が他のグレードよりは高い。ダウンフォースを生み出すファンで路面に貼り付き、逆さになっても落ちないハイパフォーマンスカーとしては、イギリスの電気自動車ベンチャーMcMurtry(マクマートリー)が最近発売したSpéirling(スピアリング)という前例もある。
予約金を支払っても、最終的な金額はわからない
購入希望者にとって、もう一つ重要なのが予約に関する事柄だ。
ロイターなどの報道によれば、アメリカ向けの予約案内では、Performanceグレードについて予約時に5000ドルを支払い、その後10日以内に追加で4万5000ドルを支払う必要があるとの条件が案内されている。Thrustグレードについては25万ドルの予約関連費用が必要となる。Rocketグレードは招待制であるため、そもそも予約を受け付けていない。
一方、テスラの日本語ウェブサイトでは、予約を受け付けているのはPerformanceモデルの左ハンドル仕様のみで、予約時には注文料として68万円、さらに予約後10日以内に614万円を支払う必要があると案内されている。予約費用は返金可能だが、予約時点では正式な販売価格がいくらになるかはまだわからず、納車前に「車両の最終的な仕様および車両の購入価格」や諸費用を提示し、最終版の購入契約を締結することになるとのことだ。


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