2017年に発表されたモデルと今回のモデルは、デザインもコンセプトも大きく異なる。従来のスポーツカーとしての性能や実用性を前面に出した構想から、アクロバティックな空中アクションをアピールする、特殊な車両へと方向性が変わった。
いくつかのニュースメディアや自動車情報メディアは、2017年のモデルと2026年のモデルの違いを指摘し、今回の発表で示された機能が実際の市販車で実現するかどうかに疑問を呈している。重要なのは、設計の刷新そのものが問題ではなく、今回披露された車両が量産仕様として完成しているのか、そして従来の予約者にどのような条件で提供されるのかという点だ。
特に、過去に発表された仕様を期待して予約した顧客に対しては、デザインや機能の大幅な変更によって既存の予約がどう扱われるのかがはっきりしておらず、今後問題となりそうだ。
スラスターで浮上し、空中で回転。本当に量産できるのか
今回の発表で特に注目されたのが、コールドガススラスターと呼ばれる推進装置を利用したデモンストレーションだ。
テスラが示した構想では、新型ロードスターは圧縮ガスを噴射するスラスターによって車体を浮上させ、空中で姿勢を変えたり、着地を制御したりする。
また、車体下部から空気を排出して路面への吸着力を生み出すファンシステムも搭載される。デモでは、このシステムを使い、半ループ状のランプを、車両が逆さまの状態になるまで駆けのぼり、そのまま飛び降りる演出もみられた。
コールドガススラスターは、クルマの加速用にも搭載される。マスク氏はイベントにおいて、ロードスターの0〜60mph加速(静止状態から約96.6km/hまでの加速にかかる時間)の性能テストを披露するようスタッフに促した。そして、複数回の走行によって計測されたのは0.81秒という驚異的な記録だった。これが正確に計測されたものならば、通常の電動ハイパーカーを大きく上回る加速性能となる。


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