福田康夫元首相が10月22日、死去した。父・赳夫氏と親子2代続けての首相就任は憲政史上初。しかも71歳での首相就任、90歳での死去もまったく同じ。飄々とした飾らない風貌と軽妙な話しぶりも含めて、政治家としての「たたずまい」はまさにうり二つだった。
しかし、トップリーダーとしての政治信条は、「タカ派」だった父とは対照的で、生涯「ハト派」を貫いた。元首相として最後まで「日中友好」「戦争反対」を主張し続けたことでも知られる。
政界関係者の間では、生前の福田氏の言動を「中国との対立を深刻化させ、軍事力増強を進める高市早苗政権への『警鐘』」(自民党長老)と受け取る向きも多い。そのため、福田氏の死は中央政界だけでなく、中国やそれを取り巻く東アジア各国にも改めて波紋を広げている。
「大連立が実現していれば…」と小沢一郎氏
福田氏死去の報を受け、高市首相は10月26日に自身の公式X(旧ツイッター)を更新し、追悼した。
まず、「福田康夫元総理は(中略)その豊かな経験と卓越した見識をもって、我が国の政治の安定と発展、国民生活の安定に大きな足跡を残されました。(中略)国家と国民のために捧げられた長年のご尽力に心から感謝申し上げます」と書き込んだ。
そのうえで、福田氏との思い出について「個人的には、元旦に皇居に上がった後、福田康夫先生と令夫人が、夫と私に鉄板焼きをご馳走して下さり、緊張しながらも楽しい時間を過ごした事を思い出しています」などと、過去の福田氏との親交にも言及した。
また、福田氏が官房長官として支えた小泉純一郎元首相は「約5年半もの間、政権を担うことができたのは、福田康夫官房長官の存在なしには語れません。福田官房長官がいたからこそ、私は外交や内政の重要課題に注力することができました。本当にありがとうございました」と、福田氏の尽力への感謝の念を強調した。


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