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習近平氏の弔電に「高市首相」の名はなかった… "ハト派"福田康夫元首相の死が投げかける「今の政治に欠けているもの」

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福田康夫
G8北海道洞爺湖サミットに出席した際の福田康夫氏(撮影:日本雑誌協会)
  • 泉 宏 政治ジャーナリスト
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小沢一郎前衆院議員も26日、事務所の公式Xで福田氏死去に言及。その中で、2007年に自民党総裁の福田氏と民主党代表だった小沢氏が自民・民主両党の「大連立」を目指したが挫折した経緯をめぐり、「あの時、もし構想が実を結んでいたならば、日本の政治も、そして日本の姿も、また違ったものになっていたかもしれません」と振り返った。

小沢一郎氏が投稿したXのポスト(画像:小沢一郎(事務所)のXより)

さらに、「何より、福田先生が大切にされていた『人を大切にする』という思想は、政治の根幹をなすべき(中略)もの。(中略)それこそが今の政治に最も欠けているものではないかと、改めて痛感いたします」と指摘した。

中国の習近平国家主席は27日、福田氏の遺族に弔電を送付。習氏は、福田氏について「信義と責任感がある日本の政治家であり、中国人民の古くからの友人でもあった。長きにわたり中日友好に心を砕き、正しい歴史観を堅持した。福田氏が中日関係とアジアの発展のために果たした貢献を記憶にとどめる」と、故人の功績をたたえた。

さらに習氏は「遺族が福田氏の遺志を受け継ぎ、引き続き中日友好に尽力するよう期待する。日本の為政者は、先代の政治家が注いだ心血と努力を大切にし、(1972年の日中共同声明など日中間で交わした)四つの政治文書を厳守し、両国関係の政治的基礎を確実に守ることを望む」と表明した。

習氏は22年に安倍晋三元首相が死去した際、当時の岸田文雄首相宛に弔電を送り、昨年、村山富市元首相が亡くなった際も、当時の石破茂首相へ弔電を送っていたが、今回の中国側の発表には高市首相の名前はなかった。

「戦争は絶対起こさない」が政治家の使命

福田氏の経歴を改めて振り返ると、政界でも「歴代首相の中で、独自の存在感や言動が印象に残っている」(自民党長老)との声が相次ぐ。

福田氏は1936年、福田赳夫元首相の長男として出生。早稲田大学を卒業後、石油会社に入り、76年に父親の秘書に就任。その後、90年の衆議院選挙で旧群馬3区から立候補し、初当選。外務政務次官などを経て、森喜朗内閣と小泉内閣で官房長官を務めた。

官房長官の在任期間は1289日で、内閣官房長官として当時の歴代最長在任記録を更新(第2次安倍内閣で内閣官房長官に就任した菅義偉に抜かれ、現在は歴代2位)。その後、2007年9月、安倍氏の突然の辞任を受けて自民党総裁選に立候補し、「本命」と目されていた麻生太郎氏(元首相、現自民党副総裁)を破り、第91代首相に就任した。

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