有料会員登録
ライフ #自動車最前線

高速道路の「逆走」が年間297件で過去最多に…国土交通省データでわかった危険な「逆走ドライバー」の"正体"

6分で読める
インターチェンジやジャンクションでは逆走事故が起こりやすい。姫路バイパス姫路ジャンクション付近(写真:筆者撮影)
  • 佐滝 剛弘 みらい観光文化リサーチベース代表 元・城西国際大学教授

INDEX

ここ数年、高速道路で大きな社会問題になっている「逆走」。年間200件程度で推移してきたが、昨年(25年)は297件に達し、2011年以降で最多となった。全国のどこかの高速道路で、ほぼ1日1件発生している計算になる。矢印路面標示などの全国統一的な基本対策は、24年12月時点で約98%のICなどで完了しているが、それでも逆走は減っていない。
時速80㎞を超える車同士が正面衝突すれば、重大な事故につながるのは明らかで、25年4月の東北道の逆走事故では3人、26年7月の西名阪道の逆走事故では2人が死亡している。こうしたなか、どのような重点対策が進められているのだろうか。

公式SNSで相次ぐ逆走動画の公開

今年5月29日にNEXCO東日本の公式SNSが逆走の現場をとらえた動画を公開した。同月11日の午前4時ごろ、京葉道路の上り線で3車線のうちの真ん中の車線を逆走する車がはっきりと捉えられている。順走してきたタクシーが逆走車を発見し、急ブレーキをかけてかろうじてハンドルを切ってかわした様子がはっきりと映っている。動画の中では事故は起きていないが、その後この車は、大惨事には至らなかったものの交通事故を引き起こしたことも記されている。

9月10日にも今度はNEXCO中日本金沢支社が、やはり公式SNSで北陸道で下り線に停車していた軽ワゴンが突如Uターンして逆走を始めた様子が映る動画を公開している。動画では後続のトラックがギリギリのタイミングでワゴンを避けたところで終わっている。

このように相次いで高速各社が逆走の動画を公開しているのは、いまだに逆走が頻繁に起きていること、そしてそれが大きな事故につながる可能性があり警鐘を鳴らし続けていることを表している。実際、逆走事故が死傷事故となる割合は、高速道路事故全体の約4倍で、死亡事故となる割合は約35倍である(2011~2025年集計)。逆走の危険性は放置できない状況となっている。

2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数