国土交通省がまとめた逆走事故の資料を見てみよう。まず、高速道路で24年に発生した50件の逆走事故のうち、本線で発生した逆走事故が26件(52%)、IC(インターチェンジ)/JCT(ジャンクション)での発生が22件(44%)で、その他が2件である。逆走開始場所はIC/JCTが圧倒的に多く36件(72%)、本線4件、SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)1件、残りの9件は不明となっている。
逆走の動機にも触れられていて、過失が21件、故意と認識なしが7件である。「故意」は逆走だとわかっていて走ってしまったケース、「認識なし」は逆走している間も本人は逆走に気づいていないという状況であろう。
さらに年齢別の数字もあり、65歳以上が24件、65歳未満が22件、年齢不明が4件である。年齢が判明した46件では、65歳以上と65歳未満がほぼ同数となっている。このうち75歳以上は17件で、全体の34%を占める。逆走事故の3件に1件は、後期高齢者によって引き起こされているのがわかる。
外国人ドライバーの逆走は多いのか?
なお、逆走というと日本とは通行が逆になるアメリカや中国などの「右側通行」の国から来た運転者が多そうな印象を持つが、逆走事故の国籍別のデータはないものの、事故のニュースなどを見ていると、外国人による逆走事故はあまり聞かない。25年5月に新名神でペルー国籍のドライバーが逆走し、6台を巻き込む事故になった例があったが、むしろ例外で、日本での運転には十分慣れているはずの日本人のタクシー運転手による逆走も時折報道されており、外国人に特に逆走が多いとは言えなさそうだ。
ちなみに筆者も年に1~2度海外で運転するが、逆走をしてしまったり、しそうになったことはまだ一度もない。むしろ国内で、夜間に中央分離帯のある幹線道路に右折する際、分離帯が見づらくてその手前、つまり逆走側に入りそうになったことが一度あるので、通行帯の違いによる理由は薄いと思われる。


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