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ライフ #ナース・クライシス

「まじ暇」「つまんねえ」夜勤中に患者を撮影…「患者の尊厳を守る」と学んだ看護師2人が"なぜベッドにスマホを向けたのか"

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繰り返される看護師の不適切な投稿。その背景にある問題とは……(写真:takeuchi masato/PIXTA)
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今回の事態を受け、同院は全職員を対象にした研修の開催を決定した。個人情報やSNSでの発信における注意事項を病院が周知し、職員1人ひとりが理解することは、今後患者や家族、社会からの信頼を回復させるためにも必要なことだ。

しかし、研修を実施すれば再発は防げるのか。問題はそう簡単ではない。

前出のウイリアムソン氏は、「再発防止には、SNSの利用規則や個人情報保護に関する教育だけでは不十分」と指摘する。その上で「患者の立場から自らの言動を振り返り、倫理的な問題に気づき、互いに指摘し合える職場文化を醸成することが重要だ」と、今後の課題を示した。

また、本件では動画を閲覧していた看護師もいたが、投稿に対してどのような認識をしていたのかは明らかになっていない。だが、同僚が不適切な行為をしていると気づいたとき、それを制止するなどの適切な対応ができる職場の雰囲気があったのかは、重要な視点だ。

ウイリアムソン氏は「なぜ同僚の不適切な行為を制止することができなかったのか。日常の職場における倫理的風土や看護管理のあり方も検証する必要がある」とし、組織として必要な取り組みについて、「看護管理者は、患者の尊厳を守るという看護の基本的価値を組織全体に浸透させ、日々の実践に根付かせる責任がある」と述べる。

失った信頼を取り戻すために

安心し信頼できる病院で治療を受けたい――患者や家族がそう思うのは自然なことだ。数十秒の動画によって失われた信頼を戻すことは簡単ではない。

少なくとも同院は、解雇という個人の処分でこの問題を片付けるのではなく、個人の責任を明確にしつつ、倫理的に正しい行動が取れるための組織づくりを進めることが不可欠だ。今後、職場での看護のあり方や組織の風土がどのように変わったのかを客観的に検証し、患者が安心して医療を受けられる環境を取り戻していくことが求められる。

これは、不適切なSNS投稿が明らかになった、他の医療機関にも言えることだ。

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