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キャリア・教育 #理想と現実 大学院生の苦悩

千葉大学"全員留学"を条件に《授業料を値上げ》、その一方で「留学に行く余裕なんてない」大学院生からの切実な声

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千葉大学 授業料値上げ 全員留学
千葉大学(写真:筆者撮影)
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小澤理事は、修士課程の院生については研究や就職活動のスケジュールから、海外留学のためにまとまった期間を確保することが難しい場合があることは認めつつ、留学の時期を学部4年次に前倒しする例外を認めるなど「選択できる環境は整えている」と説明した。

「全員留学がいちばん難しいのは修士課程です。博士課程では自分の研究に近い内容で留学もできますが、修士課程の2年間は忙しい。そういうことも踏まえて、学部の4年次の最後の春休みを、修士課程の留学期間として使える運用も取り入れています。

また、オンライン留学についても、海外大学主催のプログラムや、研究科独自の専門プログラムなど、いくつかの選択肢を示して、最もふさわしいものを選んでくださいと話しています。修士課程の院生については、『自身の研究に見合った適切なプログラムを見極めて選ぶこと』が大切だと思っています」

社会的な問題と授業料負担に議論必要

一方で、修士課程の院生が忙しい生活を強いられる点は、社会的な問題もあると指摘する。

「千葉大学としては、ENGINEプランの実現を学生と約束したうえで、授業料改定を行っています。
修士課程で留学することが難しい問題については、個別に対応することで解決できることがあると思っています。

しかし、仕組みを変えなければ解決できない問題もあります。修士課程の多くの時間を就職活動で追われることが、そもそも大きな問題ですよね。理学系や工学系の場合、企業では博士課程修了者の採用は十分に進んでおらず、修士課程修了者を採用するのが一般的です。文系の『新卒一括採用』と同じように、理系では『修士卒一括採用』と言える状況になっています。こうした状況が、修士課程での研究活動を十分に行う上での制約となり、博士課程への進学をためらわせる要因の一つにもなっているのが現状です」

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