2026年3月24日、函館地検は、イベントを主催した函館トヨペットの坂上裕一被告と、運営を委託されたアクトコーポレーションの九谷田聡被告を業務上過失致死傷罪で起訴した。起訴内容は、カートのコース外への逸脱に備えた防護体の設置や立ち入り規制などの安全対策を怠り、当時2歳の男児を死亡させ、当時4歳の男児に軽傷を負わせたというものだ。アクトコーポレーションは「新千歳モーターランド」を運営しており、今回のイベントでは機材提供とオペレーションを依頼されていた。
被告は2人とも罪状認否を黙秘。坂上被告は遺族に謝罪したうえで「対策を考えて実行する立場でもなかった」と、九谷田被告は「弁護士にお任せしている」と述べた。弁護側は「事故以前の多数のイベントで事故は起きていなかった」とし、暴走は女児の運転操作によるものだとして、無罪を主張した。
主催者と委託先の間に“隙間”はなかったか
女児が運転していたカートが観客に衝突したことは事実である。しかし、その事故がなぜ重大な死傷事故につながったのかは、運転操作だけでなく、車両の選定、コース構造、防護設備などを含めて検証する必要がある。
仮設コースは、会場やイベントごとにレイアウトが変わり得る。過去のイベントで事故がなかったとしても、今回の車両、コース配置、観客の位置を含めた安全性が、それだけで裏付けられるわけではない。
子どもにカートを運転させる以上、その判断能力や身体的特性、経験の乏しさなどを考慮して、安全なコースを設計し、観客を守るのは当然ではないか。そこで問われるのが、主催者と委託先の間で、安全管理の役割がどのように分担されていたのかという問題である。


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