――他社も追随する形となったパッケージのモノクロ化ですが、なぜ競合に先駆けるタイミングで、「商品の顔」から色を減らすという大きな判断に至ったのでしょうか。
当時はパッケージにおけるインク(溶剤)の供給が非常に不透明な状態になっていた。従来ならまったく心配せずに製造販売できたものが「何月の中旬までは保証するが、それ以降は分からない」という状態になり、それがなかなか解消されなかった。
そのときは、ちょうど九州の「ばれいしょ」の収穫が始まった時期に重なる。われわれが「府県産」と呼んでいる九州や関東などの芋は、掘り出したらすぐ使うのが前提で、冷蔵倉庫のようなものは持っていない。掘ったらすぐに使い、すぐに販売する。
仮にインク不足でパッケージがなくなると、製品にできず芋がダメになってしまう。生産者さんが手塩にかけて育てたばれいしょをみすみす失うことになり、消費者への供給も滞ってしまう。
そのためインクを節約しなければならず、色数を減らすことが唯一の方法だった。最低でも2〜3カ月は在庫を持たせる必要があり、最も減らすパターンである白黒のパッケージ(銀袋)への変更を決め、これによって供給は少なくとも安定できると判断した。
――一部では「話題づくりやマーケティング目的ではないか」という声もありました。モノクロ化による売り上げへの影響については、社内ではどのような議論がされたのですか。
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