「SOU・SOU」の商品は、日本の和装文化を現代風にアレンジする取り組みに感じる。
「例えば、着物の生地を使ったアロハシャツやジーンズを作ると、アメリカの衣服文化の中に日本の伝統的な素材を取り入れたことになります。日本の和装文化を新しく作るのであれば、外国の生地を使って和装を作ることが大切だと思います」
地下足袋の他に人気が高い商品が「こどもじんべい」だ。
20年以上前から手掛ける甚平だが、三重県の伝統的な織物・伊勢木綿を使った商品で近年はインバウンド需要が急増。2026年夏で累計販売数が11万着に達した。生地を作るのは、国内で唯一の織元である臼井織布(三重県津市)。旧式の織機を用いて手仕事に近いやり方で生産する。地下足袋も甚平も見た目はポップでも、技術に定評がある会社が担う。
コラボレーションは可能性を広げる機会
若林氏も脇阪氏も海外生活を経て帰国し、日本発のものづくりを行う。
「例えば、日本のものを海外に持っていくときに、現地の人に合わせて余計なことをする必要はないと思います。日本でいいと思うものをそのまま発信すればいい。外国の文化を経験したからこそ、日本のデザインを世界に向けて売ることにこだわっています」
自社商品だけでなく、「ユニクロ」など企業とのコラボレーションにも積極的だ。
「もう十数年前ですが、SOU・SOU設立10周年の時にユニクロさんからお声がけいただきました。和をテーマにした商品を開発する際、昔ながらの和柄というより、 “今の感覚で表現した和風”を求められていたのではないでしょうか」
これ以外では、大手文具メーカーのコクヨの海外拠点「国誉商業(上海)有限公司」とのコラボもある。中国におけるオフィス用品や紙製品・文具の製造などを行う同社が、2021年よりSOU・SOUとコラボレーション商品を展開。中国国内でも高い評価を得たという。
また、京都の老舗菓子メーカー「伊藤軒」と協業し、SOU・SOUのポップなテキスタイルデザインをお菓子で表現するコラボも行っている。
「他社や異業種とコラボレーションさせていただくことは、テキスタイルデザインの可能性を広めるのに、とても良い機会だと思っています」


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