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元自衛官が《軍の対空戦闘》になぞらえる"人との距離感"の正解 人間関係の悩みの9割は「あいさつ」で解決できる!

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人間関係でも大切なのは「敵か味方か」を識別することだという(写真:鈴木 晴彦/PIXTA)
  • わび とある外資系企業で危機管理屋として働く会社員
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「おはようございます」「お疲れさまです」などの短いひと言でも、自分から先に投げかけることで、「私はあなたに敵意がありません」「あなたの存在を認識しています」という明確な信号になるのです。

こちらから先にあいさつをすることで、相手の脳内にある「警戒モード」のスイッチを強制的にオフにします。相手にとっても「正体不明の存在」から「きちんとあいさつをしてくれる、とくに警戒しなくてもよい人」へと判定が変わるのです。

自衛隊時代、どう見ても「獄卒」にしか見えないような恐ろしい雰囲気(見た目)の上司がいました。普通なら、なるべく関わらないようにしたくなる相手です。

でも私は、そんな上司であっても顔を合わせるたびに、迷わず先手を打って大きな声であいさつをしました。相手が無表情でも、返事が小さくても、時には無視されても関係ありません。目的は「好かれること」ではなく、「敵ではない」と識別されることにあったからです。

「この部下は、どんなときでも信号を送ってくる個体だ」「警戒対象ではない」そんなふうに相手の脳に認識させればいいわけです。一度"識別済み"に入れば、攻撃対象としてロックオンされる確率は大幅に下がります。攻めの姿勢であいさつをすることは、相手の懐に飛び込んで、攻撃の引き金(トリガー)を引かせないための、究極の防御術なのです。

「返信がない人」ほど信号を送り続ける

一方で、「あいさつをしても、返してくれない人がいるから辛い」「無視されたら余計に悩みが深まってしまう」と感じる人もいるでしょう。

しかし、あいさつは"相手から良い反応をもらうための行為"ではありません。あくまで「自分の安全を確保するための手順」です。「あいさつをしたのに返事がなかった」という場合、そこにあるのは「こちらは信号を送った。相手は故障している(あるいは電源が切れている)ようだ」という事実だけです。

返ってこない=嫌われていると結論づけるのは、霧の中の妄想です。仮にそれが事実だとしても、確認することは難しいですし、確認したところでなんの利益もありません。

考えすぎない人は、あいさつの結果に期待しません。「自分から信号を送った」という事実だけで、ミッションは完了です。相手が返してくれたらラッキー。返してくれなくても現状維持。そう割りきってしまえば、あいさつをすることの心理的なハードルは、相当低くなるでしょう。

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