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認知症を引き起こす「ペットボトル飲料」のリスク…亡くなった人の脳から「クレヨン1本分」の微小プラスチックが検出された

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ペットボトル飲料を手に取る人
ペットボトル飲料が、巡り巡って「脳」をむしばんでいるかもしれない(写真:Hakase/PIXTA)
  • 下畑 享良 医学博士/岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野教授

INDEX

ペットボトルの水やお弁当の容器……普段なにげなく使っているプラスチックが、巡り巡って私たちの「脳」を直接むしばんでいるとしたら? 世界の最新医学研究で衝撃的な事実が明らかになりました。
なんと亡くなった方の脳から、クレヨン1本分に匹敵する量の「微小プラスチック」が検出され、認知症患者の脳にはそれが顕著に多く溜まっていたというのです。血液脳関門をすり抜けて脳に蓄積するナノプラスチックの危険性と、日常生活で今すぐできる5つの予防策を、脳神経内科医が詳しく解説します。
*本稿は『医者が教える 一生パフォーマンスする脳』(日経BP)からの抜粋記事です。

マイクロ・ナノプラスチックは新たな認知症の危険

脳の中に、クレヨン1本分もの重さのプラスチックが含まれていた――そう聞いて、驚く方も多いでしょう。私も、この研究論文を読んだとき、非常に強い印象を受けました。

マイクロプラスチックは、5ミリより小さなプラスチックの粒を指します。マイクロというのは、メートルの100万分の1、つまり0.000001メートルが「1マイクロメートル」です。髪の毛よりずっと細いくらいの大きさを想像してください。

ここからは、それよりもさらに小さなプラスチック粒子について見ていきます。マイクロプラスチックよりもはるかに小さな、ナノメートル単位のプラスチック粒子が存在することもわかってきました。ナノメートルは、マイクロメートルのさらに1000分の1の大きさです。

こうした微粒子は「ナノプラスチック」と呼ばれます。あまりに小さいため、これまでは正確に検出し、量を測ることが困難でしたが、分析技術の進歩によって、ようやくその存在や量を詳しく調べられるようになってきたわけです。

2024年、米国科学アカデミー紀要(PNAS)という権威ある雑誌に、衝撃の論文が掲載されました。ペットボトルの水1リットルあたり、約24万個のプラスチック粒が検出されたのです。しかも、そのうち約90パーセントが、ナノサイズのプラスチックでした。3つのメーカーの製品を調べても、おおむね同じような結果でした。

つまり、私たちは日々、かなりの数のナノプラスチックを口から取り込んでいる可能性があります。ただし、ここで重要なのは、その小さな粒子が体内のどこまで入り込むかという点です。実は、ナノプラスチックは腸にとどまらず、血液に入り、脳を含めたさまざまな臓器へ運ばれる可能性があることがわかってきました。

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