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ライフ #広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力

駅チカ・谷底の「廃墟集落」が秘密基地みたいな新名所に《成田山表参道近く》自己資金を投じ、10年以上かけた街づくり

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浪漫ヴィレッジ成田開発前の廃墟
成田駅の近くにあった廃墟集落が、どのように生まれ変わったのでしょうか(写真:浪漫ヴィレッジ成田提供)
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若い人たちに起業のチャンスを、とも考えている。

「表参道沿いの店舗は広さ、人通りもあることから賃料は高く月額50万~60万円はします。立地がいいので昔から高いのですが、これでは若い人たちには店が出せません。そこでヴィレッジでは初めて店を出す人でも無理しなくて済むように10万円以内で店が借りられるようにしています。ここで顧客を得て、それから表参道などに出せばいいじゃないか。若い人たちにはそう言っています」

表参道沿いは賑わっているが、一歩入るとこうした建物、空き地を見かけることも(写真:筆者撮影)

空港で働く人たちが楽しく暮らせる街にしたい

そしてもうひとつ、この街を魅力的にしたいという願いがある。

「成田にやってくる若い人たちは外国人も含め、空港関連の仕事をしている人が多く、社宅、寮も用意されていますが、多くの人は街中の民間住宅に住みたがります。というのは社宅、寮ではいつも仕事に拘束されているように感じられることに加え、空港周辺には何もないためです。

特に外国の人たちはコミュニケーションを求めていますが、チェーン店、コンビニエンスストアにはそれはありません。せっかく縁があって成田に来たのだから、この街を好きになって、ここに住み続けてもらいたい。そのためには若い人たちに楽しんでもらえる魅力的な場所を作りたいと思っています」

参道から横道へ入るところに浪漫ヴィレッジ成田の看板と旗が掲げられ、注意して歩けば見落とすことはない(写真:筆者撮影)
右に曲がると先に見えてくるのが坂道。写真ではわかりにくいが、意外に急な坂だ(写真:筆者撮影)

成田国際空港では現在、C滑走路の新設とB滑走路の延伸に向けた計画が進められており、完成すれば年間発着容量は現在の34万回から50万回へと拡大される。当然、空港で働く人もさらに必要となってくるが、その人たちが仕方なく成田に住むのではなく、成田を楽しんで暮らしてほしいと考えているのだ。

これについては空港関係の事業者も同じことを考えているそうで、こういう場所を作ってもらえないかという要望を聞いているとか。働く場所と住む場所、必要最低限の商業施設だけでは若い働き手に定着してもらうのが難しいと考えると、ヴィレッジのような遊びや交流の場を作ることには意味があるというわけだ。

坂の上から見下ろしたところ。谷底に複数の家が点在しているのが分かる(写真:筆者撮影)
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