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ライフ #広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力

駅チカ・谷底の「廃墟集落」が秘密基地みたいな新名所に《成田山表参道近く》自己資金を投じ、10年以上かけた街づくり

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浪漫ヴィレッジ成田開発前の廃墟
成田駅の近くにあった廃墟集落が、どのように生まれ変わったのでしょうか(写真:浪漫ヴィレッジ成田提供)
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そこから今度は3年ほどかけて空き家を改修してきた。資金があれば全部一度に改修できただろうが、そうもいかず、少しずつ手を入れて全体の完成が見えてきたのは2021年のこと。そこから店舗を募集、現在は15店ほどが入居するまでになった。運営には娘の萌さんも携わっている。

稲村修治さんと萌さん。修治さんの音楽好き、お祭り好きがこんな場所に結実したらしい(写真:筆者撮影)

時間もお金もかけて開発してきた理由とは

10年以上かけての取り組みだが、そこまで時間をかけ、億まではいかないもののそれなりの資金を投入して頑張り続けてきたことにはいくつか理由がある。

ひとつは夜になるとほとんどの店が閉まる成田をなんとかしたいということ。

「新勝寺が17時に閉まるため、参道の店も17時ごろには閉まります。近年、宿泊施設が増え、ホテルから市に夜に食事ができるところはないかと問い合わせがあるそうですが、答えられない状況と聞いています。選択肢は居酒屋か、イオンタウンかコンビニエンスストア。そこで夜にしっかり飲食でき、音楽も楽しめるような場所を作りたいと思いました」

2つ目は「地元の昼ご飯事情を改善したい」という思いだ。

「成田の名物はウナギで、観光客は成田に来たのだからとウナギを楽しみにしますが、地元の人間は年に1回、食べるかどうか。それよりは毎日、気軽に立ち寄れて食べられる食堂が欲しいのです」

入り口近くの和食店。ポストまで置かれており、レトロ感満載(写真:筆者撮影)
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